耐震改修の意味

寝屋川にある、某企業の工場内建屋の耐震改修設計に、当社は数年前から携わらせていただいています。

既に数棟は改修済みですが、先日、未改修建屋の調査の際、工事が完了した建屋を確認する事が出来ました。

改修前↓

改修後↓

この建屋は敷地内の傾斜部に建ち、片足が段差処理の為、下駄を履いたような架構形状となっていて、上部の建屋の地震力の多くを、この下駄履き架構が引き受けるので、この建屋の改修計画の要所となっていました。

追加したブレース(筋交い)と方杖ブレースを柱脚部に引きつけ、保護コンクリートに隠れていますが、ブレースが頑張れる分のアンカーボルトを増設しています。

見た感じ、安心感のある建屋になったのではないでしょうか。


過去、敷地内は4棟、延べ約6,500㎡の建屋を改修計画させていただいていますが、昨年の大阪北部地震(現地震度5)でも特に被害なく、従業員様の建築防災はもとより、所有者様の資産保全にも微力ながら貢献出来たのでは、と嬉しく思っています。

株式会社エスアンドエフ 一級建築士事務所

建築構造設計・監理・耐震診断・耐震改修